オーザックシステム

循環経済新聞にOZAC(オーザック)排水処理設備が掲載されました。

8月20日の「循環経済新聞」にてエンバイロ・ビジョンのOZAC(オーザック)排水処理設備が取り上げられました。

オゾンとマイクロ・ナノバブル、活性炭担体を組み合わせた新技術の採用により含油排水の対策に成果を上げ、且つコストダウンにも繋がりました。

含有排水の対策に成果(記事原文)

長岡食肉センターでは従来、排水中の油脂分がスカムカ分離槽の壁面に付着し、一部が放流水に流れ込むことや、血液を含んだ赤い汚水の発生といった課題を抱えていた。

排水量も、水質汚濁防止法の届出対象となる規模まで増加したため、新たに排水処理設備の導入を検討するようになった。

敷地内に導入可能で効果的なシステムを模索していたところ、エンバイロ・ビジョンから「オーザック排水処理システム」の提案があり、サンプルを使った試験で良好な結果が得られたことから、昨年導入に踏み切った。

オーザックシステム

導入した設備は2.7㎥のオゾン反応槽と、活性炭含有スポンジ担体を敷設した54㎥の生物処理槽(曝気槽)を核に構成される。

設置ベースが15m四方程度という制約があったが、沈殿層が必要なく生物処理も縦型のため、クリアできた。

処理の流れは、原水槽からオゾン反応槽に流入した排水に、YJノズルからオゾンとマイクロ・ナノバブルを放出し、OHラジカルを発生させて有機物を物理的に分解する。

分解が促進されて生物処理槽に送られてきた廃液のCOD、BOD成分を担体の活性炭に吸着させ、スポンジに付着した微生物が有機物を分解する仕組み。

エンバイロの豊岡社長によると「生物処理槽に送られたオゾンんは活性炭の作用で酸素に変化し、担体のポーラス内に高濃度の順酸素が供給されるため、微生物が通常の曝気以上に活性化し、分解力が高まるという。

薬剤が不要のため、ランニングコストは全システムで5.6kwの電力費のみとなっている。

現在、1日当たり約70tの排水を約8時間で処理しており、今年の6月時点の原水と処理水の測定値(㎎/ℓ)では最大で原水のBODが11,000から処理後は13に、n-ヘキサン抽出物質含有量が22,000から2.5以下にと、大幅に低減されている。

生物処理後、分離槽で発生した若干量のスカムは、生物処理槽に返送して循環処理することでは産廃としての排出をゼロにしている。

長岡食肉センターの林社長は「限られた敷地の中で効果的な排水処理の方法を模索していたが、実験で排水中の油脂が大幅に減り、視覚的にも血液の色がストレートに落ちたことを確認して、このシステムの導入に踏み切った。大きなトラブルもなく稼働状況は良い」

と話している。